シェイクスピア四大悲劇の一冊『マクベス』。

この作品には魔女が出てくる。

このシェイクスピアが生きていた1600年代、イギリスでは魔女裁判が多発しており、ヨーロッパ全土で多くの人間が魔女扱いされて殺戮されたという時代背景があった。

 

この物語では、マクベスという武将がその魔女にそそのかされて、自身が仕える王を殺してしまう。

そして、泥沼へとはまり込んでいくのである。

 

マクベスが王を殺し後悔する際の言葉。

「みなぎりわたる大海原の海の水ならこの血をきれいに洗ってくれるか? いいや、この手の方が逆に、うねりにうねる大海の水を朱に染めて、あの青さを赤一色に変えてしまうだろう」

 
たった一度、されど一度。

この一度の行いで、何もかもが無に帰す。

どれだけ健康に気をつけていても、たった一滴の猛毒を飲んだだけで人間は死ぬ。

マクベスはもはや後戻りできない一線を超えてしまったのだった。

 

マクベスが王を殺すことを始めは助長していたマクベスの妻も、洗っても洗ってもとれない血という名の罪の意識によって、狂気を放ち夢遊する。

これらを見ていて感じることは、一線を超えてしまった人間にはもはや身の破滅という運命しかないということである。

 

人間は超えてはならない一線を守ってきたから今も存続している。

人間が核戦争を始めれば即滅びる。

だが、第1次世界大戦以降でも毒ガス使用を禁止したように、人間はやってはならないことをセーブしてきた。
 

「人間が人間として生きること」
 
そのようなメッセージを強く感じた古典。

YOERU.

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